30歳の時、私は結婚しました。妻は22歳。社内結婚です。
外房の小さな町で生まれ育った妻は高校卒業後、当時私の勤めていた繊維会社の経理部に就職してきたのでした。
出会った最初は高校生の女子学生と会社勤めのお兄さんのような、年の隔たりがありました。
私が26歳、妻は18歳。
ひとことでいうと妻は田舎育ちの可愛いお嬢さんでした。
バレンタインデーのチョコがお付き合いのきっかけでした。
妻がみなに渡したであろう義理チョコに私が勘違いをしたのでした。
私はホワイトデーにちょっと奮発して銀座のレストランを予約し食事に誘い、そのひと時をとても喜んでくれたのをまた私は勘違いし、それから継続的に食事に誘って、いつしかお付き合いをするようになったのでした。
月日が思いを育み妻が20歳の誕生日にプロポーズ。そしてその2年後、
平成元年の秋、結婚式をあげました。
以来30年近く妻は私とともに歩んで来てくれました。
子どもは二人恵まれ、つつましくささやかな生活環境でしたが二人とも健やかに成長してくれました。
わがままで亭主関白の私は妻には苦労ばかりかけてきました。
今ある家族の幸せはすべて妻のおかげです。
ありがとう。