TwilightSmile

 ~ 定年 another story ~

先輩の死【追悼】

昨日前職で三つ上のだった先輩が昨年亡くなっていたことを聞きました。思いもよらぬ報せでした。
プロローグにて記しましたが私は大学卒業後繊維業界の中小企業に就職し、そこで机を並べて20代から30代前半までまるで兄弟のようにつるんで苦楽を共にした先輩。
・・Kさん。心よりご冥福を祈ります。

たまたま昨日私の妻が私の一回り上の前職の上席に行き会って、Kさんの死の話をお聞きしたとのことで、すぐにラインで妻よりその旨私に知らせられました。近年は年賀状のやり取りくらいしかしていませんでしたが、Kさんは兄弟のように心の中にいて、変わらずにいる、いつでも会える、と信じていました。
今年の年賀状にも私は、私が定年を迎えることを記し、今年はお会いして飲みましょう、いろいろ考えていることがあるんですよ、などと、自分のことばかり書いて送ってしまっていました。まさかの報せに目の前が真っ暗になり言葉を失いました。

とるもとりあえず、その話を妻にお聞かせいただいた上席のご自宅へ仕事帰りに立ち寄り、事の次第をお聞きしましたところ、2年前59才の時に大腸癌になり手術し、その後肝臓・肺に転移手術をしたもののさらに左脳に転移し去年の8月に亡くなったとのこと。
行年61才10か月。あまりにも早すぎるよ・・Kさん。

・・

新しいページが作られることはない思い出のアルバム
若き日の笑顔は色褪せてゆくばかり
いつしか誰も開くことのないアルバムとなるのであろう

Kさん。ならば私はもっと先まで行ってみるよ
あなたの先まで私は生きて長くアルバムを開けるように

・・

カチリとストップウォッチを止め見るとKさんの行年まで約3年。
59才の私は様々な思いを胸に秘め新しい物語を始める。
TwilightSmile。