TwilightSmile

 ~ 定年 another story ~

(来年こそはきっと流氷を見よう)と私は固く決心した。

実は来週連休を利用して北海道を旅行しようと計画していた。
稚内と紋別。
最北端宗谷岬と流氷船ガリンコ号。

ダウンジャケットやスノーブーツ、グローブなど防寒グッズを新規購入。
GOTO期間外ということも意に介さず航空券や宿を予約して準備万端。
最北端はおよそ40年ぶり。流氷見るのは生まれて初めて。

緊急事態宣言よ解除されてくれ~、と祈る気持ちでいたが・・。
ま、仕方ないよねぇ。
予約した航空券と宿、それとガリンコ号を本日キャンセルしました。

ガリンコ号は電話で予約していたので電話してキャンセル。
「緊急事態宣言が延長になってしまったので・・」と伝えた。電話の向こうの人は残念そうに、でもさわやかな声で「またぜひ来てくださいね」と言ってくれた。私は「はい、来年こそは。ぜひ、きっと行きます。」と答えると、とてもうれしそうに「よろしくおねがいします!」と応えてくれた。

電話を切り(来年こそはきっと流氷を見よう)と私は固く決心した。

・・

今私は、もう1年、生きる理由ができたように感じている。
生きる理由とはこうした何かをしたいという希望にあるのだろう。
換言すれば「何かをしたいので生きる」ということか。

何かをしたい=目標。
あそこまで行きたい、行ってみたい。
あそこまで達したい、達してみたい。

目標は身体的なことだけでなく精神的なことも含めすべて目標。
生きるには目標が必要である、。


では目標がなく生きているとすればどういうことになるだろう。
生きる理由がないということか。
ただ生きているだけ者。

その者は生きているがすでに死んでいる。

にほんブログ村【 定年後の暮らし】 シニアブログランキング