昨夜パラリンピックが閉幕しました。
7月23日に開幕したオリンピックから昨日9月5日パラリンピック閉幕まで、新型コロナウイルスの影響で1年延期された東京2020大会は、2021年コロナ禍の日本の夏を国民に勇気と感動を伝えながら、駆け抜けるように全日程を終えました。
「ARIGATO(ありがとう)」
オリンピック閉幕の時も記しました(こちら)が、パラリンピックを終えた今、より一層、ただただ感謝の気持ちでいっぱいになります。
多くの皆さんのご尽力により多くの困難を乗り越えて、開催できてそして無事終了できて、本当に良かったと思っています。
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パラスポーツ。
正直これまであまり見たことがなかったのですけど、今回は自国開催ですし、ステイホームでテレビを見る時間が増えて、画面を通して初めて競技の魅力をいろいろと感じました。毎日のように見ていたのでどれがどうと書き連ねると駄々長くなってしまうので、ひとつだけ挙げておきますと、。
ボッチャ。
これね、ルールは単純なのですが、それが実際の競技は単純ではない。
投げる、転がす、他のボールに当てる等の正確性もさることながらかなりの頭脳戦。
持ち球は対戦するチームそれぞれ6球しかない。
一投も失敗が許されない緊張感。
一投ごとに戦局が変わる。
見ていてぐっと引き込まれ目が離せない。
解説の人が一投ごとに画面にマーカーでポイントを書き入れて、ここを狙うとか言うんだけど、おいおいそんなコントロールだれができるんだよと。
だけど、選手はそれが出来ちゃうんだよね。
障害をもった方がさまざまな投げ方でぴたりと寄せる。
(すげえ)と感嘆してると、うまく寄せたの選手の雄たけび。
そして、真面目そうな解説者が、“びたびたですね~”と。
おおっとこれスケボーで聞いたフレーズ、でもほんとびったびたじゃんとにやにやしたりして。
あとすごいなぁと思ったのがBC3のアシスタントの方。
アシスタントの方はまったくコートの中を見れないんですよね。後ろ向きですべて選手の指示によってランプの調整や設置、ボールを丸めたり置いたりする。
固い絆で結ばれた信頼関係による一体感が、ぐっと画面越しに届いて、なんかね、自分もその一体感を感じて繋がって、うまくいってくれ、と祈るような気持ちになって選手を見つめていました。
パラ陸上の視覚障害の伴走の方を見ていても感じましたが、障がいの有無にかかわらず、誰もが尊重し合い、自分の可能性が発揮できる「共生社会」の実現、のためには支えあい信頼しあう心、が大切なんだなぁとしみじみ思いました。
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そして。
菅総理が退陣されるんですね・・。
「滅私奉公」という言葉が真っ先に頭に浮かびました。
コロナ対策は命か経済かという二者択一の選択を迫られ、オリンピックは開催するかしないかの選択を迫られ。この時期に総理をされたこと、想像を絶するほどの苦労だったかと察します。1年と短命ではあったけど、今までの総理の中でもトップクラスで大変な1年を務められたと思います。
誰が舵取りしても難しい時期でした。
なんだかんだと文句を言われながらもワクチン接種も進みました。
世界ではワクチン不足で深刻なのにね。
1日たりとも休まる時はなく心身ともに疲弊されたことでしょう。
昨夜のパラリンピックの閉会式でも大層くたびれた様子が窺えました。
菅さんを全面的に支持する訳では無いけれど、とにかくお疲れ様でしたと申し上げたいです。
菅さん。世界中がコロナで希望が失われるさ中、何を言われようと投げ出さずに開催に漕ぎつけてくださった東京オリンピック、パラリンピック。世界中が大きな感動と勇気をもらいました。
これはあなたの大きな功績のひとつと思います。
心より感謝しています。ARIGATO。