流氷見物は2年越しの思いがこもっています。計画自体は2020年に遡ります。2020年はコロナが発生した年。いち早く北海道が緊張が高まり旅行どころの騒ぎじゃありませんでした(こちら)。
で、去年。ギリギリまで待ったけれど緊急事態宣言が解除されず断念(こちら)。
今年こそは。と早めに計画し、旅行期間は2/11~2/14、2月の3連休にもう一日休みを取って3泊4日で流氷を見てくるというスケジュールをたてました。もちろん妻と二人で行く旅行です。滅多に見ることはできない流氷、妻にも見せてあげたいですもの。
昨年9月末。まずはなにより足。つまり飛行機の予約です。行先は北海道。飛行機の予約が取れなくては行きたくても行けません。ましては3連休。早めに予約しなければすぐに埋まってしまいます。まず飛行機予約をし、次に宿を取り、点を結ぶように移動手段を検討し、流氷船の時刻を調べ予約開始時に一番で予約し、と一歩ずつ、綿密にスケジュールを組んでゆきました。そして、昨年末にはあとは旅行決行を待つだけ、という状況になっていました。
ところが・・。
今年になってもコロナ収束の見通しは立たず、まん延防止なんちゃらで世の自粛ムードは一向におさまらない。妻とは緊急事態宣言がでたなら旅行中止も止む無し、と話してはいました。しかし2月に入っても報道されるのは深刻なNEWSばかり。かと言って緊急事態宣言はでない。だんだんと旅行決行日が近づく。・・緊急事態宣言がでないならば決行しかあるまい。とそう私は決めていました。
しかし。妻は違いました。こんな自粛ムードの中旅行をして万が一にもコロナに感染してしまったら・・、職場で何と言われるか分からない。そう考えると楽しんで旅行に行けないと。大いに悩んで私に打ち明けました。
以前どこかの記事で書きましたが妻は教育関連の施設でパート勤務しています。世の中が自粛しているさなかに旅行をして、コロナにかかってしまったらという恐怖はそうとうの心の負担になっていたことでしょう。その妻の心の痛みは分かる。分かる、けどね。。
緊急事態宣言が出ない以上、旅行が禁じられているわけではないし、各交通機関も宿も流氷船も営業しているワケで、そういった業種で働いている人たちは旅行者が過度に自粛することによって経済的に深刻な状況の追いやられる。ウィズコロナの時代に入った今、無責任なマスコミの不安をあおる報道に洗脳され旅行を取りやめるなんていう選択肢は私にはない。まして緊急事態宣言が出ない以上、旅行を取りやめることによる損失(キャンセル料)はすでに100%取られてしまうわけだし。
いよいよ来週旅行だねっていう1週間前の土曜日。妻は旅行に行かないと。
ずっと楽しみにしていたけれど、このまま心の負担をかかえて出かけて行ってもきっと楽しむことはできない。ごめんなさい。自分は行けない。と。
大ショックでした・・。ちょくちょく妻とは旅行に出かけてはいましたが、コロナもあって久しぶりの長期の遠出、妻と二人で3泊4日北海道、です。そうです、私にとっては「妻と二人で」というところに今回重点を置いて旅行計画をしていました。その妻が今回行かないと。目の前が真っ暗になりました。なんとか考え直してもらおうと説得を試みましたが、、無理に連れて行っても楽しめない気持ちを楽しますことは不可能です。翌朝には妻の説得は諦めました。そして。
いまさらキャンセルもできないし、私にとっては3年越しの流氷への思いもあります。気持ちを整理してキッパリと決断をしました。
私一人でゆく。
・・
2022年2月10日。
流氷見物旅行の前日。関東地方は大雪に見舞われました。都内でも積雪。つまりは羽田も・・。もしかしたら明日朝の交通機関も動かないかもしれない!!気が気じゃありませんでした。どうしようか、どうする??
ということで急遽羽田近郊のホテルに前泊することに。前日多くの人が同じような行動をしていて、やっとのことで取れたホテルは羽田インというホテル。京浜急行の大鳥居駅から徒歩3分という立地。ここ予約した一番の理由は空港までの無料送迎バスがあること。大雪の中、電車・バスを乗り継いで朝早く向かうより、心の余裕度が断然違います。
17時に仕事を終え一目散に帰宅。急いで準備をし家をでたのが20時過ぎ。駅まで妻に送ってもらいました。雪で電車が止まらぬことを願いつつ、1時間半くらいかけて大鳥居駅に着きました。駅舎をでると、あれ?それほど積もっていない。よかった、これならキャリーを引いてホテルまで何とか歩いて行けるっ。とガラガラキャリーをひき無事ホテルテックイン。11㎡と狭い部屋ですが寝るだけです、文句はありません。ベッドにごろんと寝ころびTVをつける。
「明日から3連休。東京都心でも積雪。明日日中回復する予想。」
なんとか旅立ちできそうだ。今夜はこのまま眠りにつく。