TwilightSmile

 ~ 定年 another story ~

60歳定年で再雇用された場合と再雇用辞退した場合、65歳での様相の違い(私の場合)

65歳というと、一般的な会社に勤めて60歳で定年しその後再雇用されて5年が過ぎ、いよいよ会社を卒業する時なのでしょうね(再雇用制度の努力義務では70歳まで契約更新が可能らしいですけど)。すると、今年度で契約職員の契約が終わる私(こちら)は、再雇用されて働いてきた同年輩の方々と一緒に同じ節目を迎えるってことになります。なんだろ、再雇用辞退して(こちら)いったん道を外れ旅立った(こちら)私だったけれど、巡り巡って65歳の今に至って古の道から来た同年輩を見つけ肩を並べて次の船出を待っているような情景に思い浮かべ、なんかこう、ムフフと口元が緩むようなこちょばゆい気分になります。

何故ムフフかと言えば、再雇用を受け入れて会社に勤務(もしくは子会社に勤務)を続ていたら絶対に得られなかったであろう経験、例えれば国を離れて異国を巡り見知らぬ土地で見聞を広めてきたような稀有な経験を、私はこの5~6年してきてそしてここに辿り着いているワケで、同年輩の方々と同じところで65歳の区切りを迎えているのだけれど、彼らと私とでは内面での捉え方が全く違うように思えるからである。終わりつつある感が漂う彼ら(同年輩の方々)とまだ先を見据え先に進もうとする私。そうした違いを感じて、ムフフとなってしまうのです。

これは、自分で道を切り開いてやってきたという自負が私の心持ちにゆとりを与えて、思わずこぼれる余裕の笑みなのでしょう。作戦成功って感じです。あの時(こちら)、再雇用を辞退してよかった、と思わざるを得ません。あの時慰留に応じて会社に残っていたら、今ごろ今後の人生に不安を持ち追い詰められていたかもしれません。枠に収まりちっちゃな世界に縛られて終わりゆく貴重な時間を費やすよりも、60歳還暦の時に思い切って未知なる世界に飛び込むほうのがよっぽど解放された自由な時間を過ごせたように思えます。コロナ禍に見舞わられ決して思い描いた道のりを歩めませんでした(こちら)けれど、この5~6年間は私の人生においてとても有意義な楽しいチャプターとなりました。

なので。ムフフ、とひとりほくそ笑んでしまった私なのでした。

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