離島の旅シリーズ(こちら)の⑩。
この旅シリーズは思いつきで始めただけで、特に旅する理由はありません汗。
基本的に一人旅を考えております。
で、2021年8月の対馬・壱岐(こちらなど)に続いての久しぶりの第3回。小笠原諸島の母島・父島への旅です。期間は2025年2月10日~15日。65歳再就職先を探している渦中(こちら)での旅でした。
まず小笠原諸島の位置関係を見ておきます。(グーグルマップ)

小笠原諸島は、東京都特別区の南南東約1,000キロメートルの太平洋上にある30余の島々です。飛行場はないので船で行くよりない、日本で一番遠い島となります。
とここで遠い島で思い出すのが波照間島(こちら)と与那国島(こちら)です。いずれも民間人が通常の交通機関で自由に行き来できる日本最南端と最西端。私が訪れたのはもう5年ほど前になるんですね。懐かしくも時の速さに驚くばかりです。60歳だった私は65歳になってしまいました。
さて小笠原と波照間・与那国との位置関係はこんなかんじです。(国土地理院の地図を加工しました)

広い広い太平洋に浮かぶ島々。なんかね、この地図見ているだけでロマンを感じます。いくらでも眺めていられますよね。これ眺めているといつかは大東島に行ってみたくなります。
小笠原諸島は江戸時代に発見され、明治9年に日本領土として国際的に認められ、大正から昭和頃には7,000人余り(母島は約2,000人)が暮らしていたそうです。その後第2次世界大戦中全島民が強制疎開させられ、戦後は小笠原はアメリカ統治となり、母島は昭和43年に返還されるまで無人島でした。返還後から現在までにインフラ整備も進み、今の人口は約2,500人だそうです( 父島2,071人母島429人 )。
で、その父島と母島です。(小笠原村のHP(こちら)より転載)

父島が東京より984㎞。母島が1033㎞。
1000㎞ってゆうと東京から釜山ぐらいです。
釜山までは飛行機だと2時間半くらいですが、父島・母島には飛行場がありませんので船で丸一日かけてゆくことになります。行きは船帰りは飛行機、なんてこともできません。行きも帰りも船。丸一日かけて行って丸一日かけて帰ってくる。往復で丸々二日間かかるんです。
思い切って「行こうっ!」って気にならない限り、行けませんよね、きっと。
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でも私は行きました。
思い切って行きました。
行って良かった~、という旅でした。
(以下、写真付き記事)
2025年2月10日。
連休と退職前の有休をうまく使っていざ小笠原へ。計画は昨年のうちにすべて整えていたのであとは実行するだけです。朝9時に竹芝旅客ターミナル着。

おがさわら丸の出航は11時。ちょっと早めにつきました。

9:30搭乗受付開始。

座席は特2等寝台です。往復運賃で81,200円。2ヵ月前にネットで予約しました。

受付を済ませたら乗船までの時間ぶらぶらします。

おがさわら丸。これから24時間お世話になります。

戻ってくると待合室も人が溢れていて・・

10時乗船。

えーと特2等寝台は・・。

ここですかね。時計は10時10分。

向かい合わせの相部屋って感じです。反対側にはどんな人が来るのかなぁ。

私のベッド。狭いながらもプライバシーが保たれそうでイイ感じ。

カーテンを閉めれば個室です。

間取りはこんな感じ。上段の向かい合わせと下段の向かい合わせって感じです。

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出航まで船内をうろうろしましょうか。ヒマっちゃ暇ですし。

シャワー室がありました。思ってたより清潔な感じ。シャンプーもあるし。

給湯設備もありました。コーヒー飲めますね。

喫煙室もあり。至れり尽くせりです。

ごみも捨てられます。

おトイレと洗面室。

トイレも清潔です。

ありがたや~、ウオッシュレット付き!

洗面室もキレイ。

船内案内所。

2等和室。雑魚寝ですね。若いうちはよいかもですが、60代の私には無理かなぁ。

公衆電話もありました。

自動販売機。

いろいろありました。

ちょっとした食べ物も。

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さて甲板に上がって出航を待ちましょう。

いい天気です。

11:00。出航しました。東京タワーが小さく見えます。

ベイブリッジの下を通ってゆきます。

いい日旅立ち。
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11:50頃
うろうろして写真をいっぱいとったのでお腹がすきました。

展望ラウンジ Haha-jima。

さっそくビールを。昼食は妻が作ってくれたおにぎりとバナナとプロテインバー。

12:30頃 デッキに出てみました。
本日快晴。遠く富士山がくっきり見えました。

拡大するとこんな感じ。

12:39 第二海保

浦賀水道あたりを通っているのかな。

(国土交通省関東地方整備局東京湾口航路事務所HPよりこちら)
速力制限12ノット(22km/h)以下のため、ゆっくり進みます。

釣り船がいっぱい。

13:00 さすがに寒くなってきたので船内に入ります。2月ですもの。

13:50 あれは館山あたりでしょうか。いよいよ外洋に出ます。

で、こっちが洲崎あたり?

14:10 そろそろ電波が届かなくなってきました。ネット社会からの隔絶。暇。
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14:30から食堂で説明会がありました。自由参加です。

小笠原を120%楽しむために。

ガイドさんがスライドを見ながらレクチャーしてくれます。

なんかこう、行くんだな、っていうワクワク感が高まります。

東京から1000キロ。船で24時間かけてしか行けない島。

世界遺産の島。

約1時間15:30頃終了 夕日は16:30頃からとのことでした。
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16:30。夕日を待ち受ける。

島が二つ見えます。なんていう島だろう。三宅島とか?

日没までもう少し。

17:10 曇っちゃったね 残念

この案内を見るとさっきの島は三宅島と御蔵島かしらん。
いったん部屋に戻りシャワーをあびました。
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18:00 4階にあるレストランへ。レストラン Chichi-jima。

なんか混んでる。20~30分待ち。

席は空いているようだが・・

あー、レジ打ちが遅いんだ。

生ビールと唐揚げコロッケセット。レシートになぜか千葉市中央区中央。

18:30夕食。19:00には食べ終わった。
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夕食を食べた後は特にやることもなく、外は真っ暗だし、船内をうろうろするのも飽きたし、ネットもつながらないし、テレビも映画をみるしかないし、でベッドに横たわりうとうと寝たり覚めたりして本日は終わりました。
そうそう、乗客が少ないのか特2等寝台の向かいの部屋は乗客がおらず、完全に個室状態でした。荷物も自由に広げられるし、着替えも人の目を気にせずできてラッキーでした。
小笠原旅行記(1)おしまい。おやすみなさい