離島の旅シリーズ(こちら)の㉕。
今回の記事は大東島旅行記の9回目。「7/10南大東島旅行記①」(こちら)の続きで7/10南大東島旅行記②となります。
昨日南大東島の海岸線はほぼ一周したので、今日は島のメインの観光スポット・鍾乳洞の「星野洞」を見学し、文化センターなどで島の歴史にふれたいと考えています。というのも「台風」が来ちゃっているんですよね。海を見るっていう状況じゃなくなってきている。飛行機は欠航。そんな中での旅となりました。
以下写真付き記事。
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2026年7月10日。台風9号です。朝6時台のNEWS。

幸い大東島に直撃はなかったものの、本日(7/10)の那覇発着便は全便欠航。
ということは・・明日ももしかして。帰路の予約は、明日(7/11)なんですよ。

やばいじゃん~。どーする、欠航したら。まだ明日の欠航は発表されていないけれど。絶対欠航しそう。どーするどーする。
ぐるぐる頭を巡らし決断。延泊して那覇に戻るのを一日延期しよう。JALのサイトを確認すると7/12の午前便、かろうじてまだ取れる。やべぇ。すぐ予約変更しなくちゃ。と怒涛の勢いで予約変更。朝一番、欠航が発表される前の決断だからまだ空席があってよかった。間に合ったー!

やっぱりこういうことがあるから、時間変更不可の安いチケットにしなくて正解だった。高いチケットはこういう時の保険だよね。納得納得。これから大東島に行かれる方がいたらぜひ参考にしてください。
それからと。那覇で泊る予定だったホテルをキャンセルしなくちゃ。

キャンセル料4650円。だけど仕方ない。帰れないんだもの。レンタカーのキャンセル料が無料だったので助かった。
その後8時過ぎにフロントに行き、連伯の依頼をした。オッケーでした。よかった。レンタカーももう一日延長して借りられることになった。ラッキー。
・・しかしこれで12日も那覇発着便が欠航となったら完全にアウトだな。何故ならば羽田行きの便の予約が13日。・・ここまで変更するハメにならないことを祈るのみ。
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7:00 いろいろ手配が済んで。朝食。4階レストランにて。

朝食は、まあこんなもんでしょう。どっかの社食みたい。ただコーヒーがセルフサービスのようで〇でした。紙コップ持参して部屋に持ち帰り飲んだ。
8:50 では出かけましょう。今日は島内陸部メインの観光です。午前中は大東神社から途中の線路跡を見てから鍾乳洞「星野洞」へと向かいます。

大東神社。南大東島の開拓者、玉置半右衛門が天照大神を奉安して建立。毎年9月22・23日に島随一の祭、豊年祭が催され、豊年祈願式典の後、境内の土俵で江戸相撲・沖縄角力の両方が同じ日に開催されるとのこと。
はて。なんか・・。デジャブ?のように似た記憶が浮かんでくる。なんだっけ。って北大東島の「大東宮」(こちら)と同じじゃん。グーグルAIさん曰く「これは、両島が明治時代に八丈島(東京)からの開拓団によって開かれ、その後に沖縄本島などからの移住者が加わったという、同じ歴史的背景を持っているためです」と。なるほど~。

駐車場に車を止め参道を行く。小雨が降っています。傘さすほどじゃないけど。

鳥居と相撲の土俵。

鳥居の先には長い階段が。

9:37 参拝

台風の影響で木々が揺れて、すごく神秘的。私一人しかいないからか。もしかして、船は欠航してるし飛行機も飛んでないから、この島の観光客は私一人かも。(まさか)
9:54 ちょっと道を戻って「玉置半右衛門記念碑」。

無人島だった南北大東島に最初に足を踏み入れ、開拓をおこなった玉置半右衛門の記念碑。大正時代の碑文の写しが掲示されていて歴史を感じさせます。

10:01 シュガートレイン跡。

さとうきびを集積場から製糖工場へ運び込むための鉄道で「シュガートレイン」と呼んでいたそうです。貨車とは別に客車もあり、島民の交通手段としても利用されていたとのこと。昭和58年まで使われていたというので、私の大学卒業時にはまだ現役だったと思うと感慨深いです。

なお午後に行った「ふるさと文化センター(こちら)」では当時の映像記録や資料、機関車や客車などが展示されていました。
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10:13 星野洞。

珍しく先客がいるのかな。レンタカーらしき車が一台止まっていました。もしかしたら初めて私以外の観光客に巡り会うのかも。

予約は不要です。料金は大人(13歳以上):1,200円、子供(6歳以上):500円。受付時間は午前:9時~11時半(12時閉館)、午後:1時~4時半(5時閉館)。受付で入場券を買って、受付の建物の向かいの東屋の先に入口があります。

入口は地上にぴょこんとあるのみ。ここから見ての感想はちっちゃそうで大したことなさそうですが、中に入ると想像を絶する世界が待っていました。

星野洞の入口には丁寧な解説板がありました。曰く、
「南大東島は、はるか遠く離れた海でできたサンゴ礁がプレートに乗って移動しながらいったん海の下に沈み、再び隆起した島です。そのため、南大東島のほとんどはサンゴ礁を由来とする石灰岩でできています。島には100を超える鍾乳洞があるといわれていますが、その中で特に大きく美しい鍾乳洞が「星野洞」です。」とのこと。

長い長いスロープをおりてゆくとさらに入り口。この先が鍾乳洞。

かと思いきや、さらに階段で下りてゆく。地上からしたら地下何メートルなのかしらん。周囲に遮るものがないサトウキビ畑の平地から突如として地下に深く潜るため、視覚的な高低差を強く感じます。

グーグルAIさんに聞いたら、「南大東島にある多くの鍾乳洞は、地表面から地底湖(水面)までの高低差がだいたい15〜20メートルほどとされており、観光洞である星野洞もその地底の深さに広がっています。」とのこと。へー。

下りると、驚くほど広い鍾乳洞が広がってます。おおぅ××と唸り絶句します。なんという別世界。サトウキビ畑が広がる平地の下にこれは!!

入場券と一緒にいただいたパンフレットを片手に、案内板に沿って見学してゆきます。

なんという神秘的な光景。

これライトアップで綺麗に映し出されているけれど、本来は暗黒な風景なんだよな。自然の造形のすごさを感じる。

幻想的という言葉もあてはまる。

先の観光客はひとり。すれ違って出ていかれたので今や私一人独占状態。ただ洞窟に一人というのは怖くもある。ライトアップが消えたら・・

つらら石(天井から下へ)は 約100年で1cmだそうです。私なんて100年も生きてないのに。どんだけ~。けどもっとすごいのは・・

曰く「石筍(地面から上へ): 約300年で1cm天井からポタポタと落ちた水滴が床に積み重なっていくため、つらら石の約3倍も時間がかかる。石柱(つらら石と石筍が合体): 数万年〜数十万年以上星野洞で最も大きな石柱は4メートル以上あります。」だって。

数万年〜数十万年以上とかこの真っ暗な洞窟の中で・・。なんとも自分がちっちゃすぎて。人の一生では数ミリも変わらない鍾乳石が、途方もない歴史を経ていま目の前にあると。どんだけどんだけどんだけ~。

星野洞がある南大東島が海の上に顔を出した(隆起した)のが、今から約600万年前。そこから雨水が島を削り、洞窟ができて鍾乳石が育ち始めた。人類の歴史でいうと、最も初期の猿人がアフリカでようやく誕生したか、あるいは人類の祖先とチンパンジーの祖先が枝分かれしたばかりの「人類の創生期」にあたる。

まだ地球上のどこにも「文明」や「人間らしい暮らし」は存在していない頃から、大東島、星野洞、何やって来たんだよ~。

この一滴が600万年も積み重なって・・。

こうなるって、何万年何十万年・・

カーテン。暗闇の世界で、一滴、一滴と水を落としながら作られた美。

なにこれ、デカすぎる。石柱。おそらく数万年〜何十万年以上もの。

日本の歴史のすべてを足し合わせても、星野洞の鍾乳石の歴史から見れば「ごく最近の、ほんの一瞬の出来事」にすぎない。さらに私の一生なんてかすかな塵にも満たない。圧倒されて言葉がない。

15の春。
南大東島には昔も今も高校がなく、子どもが15歳で島を旅立つとき、親や親戚、あるいは本人が、星野洞の中に泡盛のボトルを預けます。目的は「成人式(20歳)」のためで5年後に成人して島に帰ってきたとき、立派に大人になった我が子と、この泡盛を開けて一緒に最初のお酒を飲むために仕込まれます。星野洞の中は、年間を通じて気温約18度、湿度90%以上でほぼ一定に保たれていて、この「年中ひんやり・しっとり」という環境は、泡盛をじっくりと美味しく熟成させるそうです。星野洞の鍾乳石は「数万年〜数百万年」という果てしない時間をかけて作られた、その空間に「わずか5年間」という人間の時間が、お酒の熟成とともに静かに流れていく。ものすごくロマンを感じる風習ですね。

なんか、映画もあったよね。

ひととおり見て30分ぐらい。のぼりはオートレーンなるものがあります。じっと立ってのぼってゆくと3分40秒かかりました。(;'∀')

入場券売り場の横に併設されているカフェ。トイレを借りましたが、とってもキレイでした。
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11:38 まだお昼には早いので本場海岸に行ってみました。

っと。さすがに台風だから危険か。ゲートがしまってました。退散。

ならば食事にします。12:20光食堂さんへ。
ランチを注文。ソーキ汁850円。

実はソーキ汁って生まれて初めて。店の人に「ソーキ汁とはなんですか」と聞いたら味噌汁だと。うーん?「味噌汁とご飯だけですか。」味噌汁の中に豚のあばら肉や冬瓜が煮込んであるので、それをおかずにしてた食べる、おいしいから食べてごらんなさいというようなことを言われ、ま、土地のものを食べてみるってのもイイかなとこわごわ注文。それがこれ。うーむ。見た目はなんだな。
ところが!見た目はなんだけどいざ食べてみると、うまい。「これはすごいや」とうなりながら完食。おいしかったー。汁まで全部すすったよ~。
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13:10 ふるさと文化センターへ。

南大東島の開拓の歴史がわかる民俗資料館があります。

入館料は200円。受付に年若い女性事務員がちょこんと座っていて「見ていいですか」と声をかけて支払い。他に客はおらず、親切に「ビデオをご覧になりますか」と声をかけてくれて「はい」と答えると電源を入れて映像を流してくれました。

午前中にシュガートレインのレール跡を見てきたばかり(こちら)なので、映像に見入ってしまします。想像力が膨らみ、往時がいきいきと重なりとても愉快に鑑賞できました。

資料室には開拓当時の農機具や生活雑器、身の回り品、自然標本などが展示されています。

じっくり見学させていただきました。特に圧倒されたのは土地問題の展示。いやもう、魂を震撼させられましたよ。こんなことがあって今の大東島があるんだと。

簡潔にまとめると「明治の開拓期以来、南大東島は島全体が製糖会社の私有地であり、移住した農民は土地を持てず、会社依存の生活を強いられた。戦後も土地所有権が会社側にあったため、農民との間で長年にわたり返還闘争が続き、1964年に米民政府の高等弁務官の仲介(直訴による解決)により、ようやく島民へ土地が譲渡され解決。」
自分たちが未開のジャングルから開拓したのに、いつの間にやら所有権が製糖会社にあって、いつも間にやら小作人みたいにこき使われていた。ってこと。なんたる搾取。島民は「会社の土地を借りてサトウキビを作り、生活物資も会社から買わなければならない」という、逃げられない仕組み。それが64年も続いた。1964年の解決っていうと私が5歳。私がのほほんと生まれて幼稚園に行っていたころに大東島ではこんなことがおきていたんだ。
さらに。この南大東島の土地返還闘争は、まさに一歩も引かない島民の執念と、歴史の皮肉が生んだ劇的な逆転劇だった。1964年というのはまだ沖縄返還前の出来事。1961年沖縄民政管区の最高権力者であるアメリカ軍の「鬼の弁務官」キャラウェイ高等弁務官が島を視察に訪れ、軍用ヘリから降り立ったこの「鬼の弁務官」に対し、会社の不条理を命がけで直接訴え(直訴)。島民の訴えを聞いたキャラウェイは、「日本の巨大製糖会社」を叩き潰して島民を救うことは、アメリカの「民主主義」をアピールする絶好のチャンスととらえ、なんと「命がけで開拓した住民に土地がないのはおかしい。会社側の主張は間違っている」と島民側に味方した。結果、1964年に入植から64年目にして、島民は自分たちの土地を手にすることができた。
この島に暮らす人たちはこのような歴史をへて今生きている。私の人生67年にしてこれほど過酷なことがあっただろうか。深く深く考えさせられる展示であった。
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ふるさと文化センター前の広場。キャラウェイ高等弁務官の像。

土地所有権認定記念之碑。

ふるさと文化センター横。シュガートレインの展示。

1917年~1984年まで走っていた。私が25歳まで走っていたんだ。

なんかもうボロボロだから、クラウドファンディングでもしてメンテナンスしたらいいのにな。進んで寄付しますよ。

このシュガートレインを寄贈したのが大東糖業㈱。今も尚、「南大東島との共存共栄」を経営理念とし地域社会の支えている。そこの煙突にステキな文言が書かれているというので見に行くことにします。

あれだな。

「きびは島を守り、島は国土を守る」・・いいね。すばらしいです。
大東諸島は日本の広大な海域(排他的経済水域:EEZ)や太平洋側の安全保障上の防衛拠点(国境)を守っている。その通り。誇りに思ってください。島民さん。
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予定していたところはほぼ見ました。どうしよう。と車を走らせる。そうだ、亀池港にはまだ行ってなかったと行ってみることに。15:00

もちろん、台風が来ているので港へは下りられません。手前の高台から港を見下ろしました。すんごい高波でした。
波の高さは10mを越えているんじゃないの?息をのんで見つめる私でした。
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15:30 雨降りそうだし帰るか。とホテルへ戻る。少し部屋でゆっくりしてからコインランドリーへ。ホテルよしざとの隣にありました。

一回800円(30分)とか、えらい高いね。

乾燥機は6分100円。北大東島は60分100円だった(こちら)のにね。

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18:50 夕食はホテルの夕食を断ったので、昨日の昼に行った「いちごいちえ」へ。ホテルの目の前なので便利です。
昨日の昼と同じ席(こちら)ですわ。

生ビール。うまい。600円。さて夕食は何を頼もうか。

夜メニューなのでご飯ものが少ないけれど、頼んだら定食にしてくれるって!ありがたい!

豚生姜焼きを定食にしてもらった。950円。800円+ライス150円。お椀とサラダとデザートぽいのがついているけど、サービスなのかな。いいね。昨夜と違って(こちら)あたたかくておいしい。味もお好みです。うまいうまいうまい。と完食しました。
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てことで。離島の旅第4回 大東島旅行記(9)~7/10南大東島旅行記②~大東神社・星野洞・ふるさと文化センターetc~おしまい。続きはこちら(7/11南大東島旅行記③)です。
※本日の諸費用7/10※
7/11分ホテルキャンセル料 4650円(楽天トラベル)
星野洞入場券 1200円
昼食代 850円(光食堂 ソーキ汁)
ふるさと文化センター入館料 200円
夕食代 1550円(ビール600、豚生姜焼き定食950)
合計 8450円