TwilightSmile

 ~ 定年 another story ~

再雇用辞退し定年退職して10ヵ月。流浪の日々の終わり。

再雇用辞退し60歳で定年退職して10ヵ月。
昨年4/10より5/末までの有給休暇を含めると約1年。
今日で無職、流浪の日々が終わる。

明日4/1より就職いたします。

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コメント欄で触れましたが、現時点での私の心境として、定年で再雇用辞退し長年のしがらみを断って新しい道を模索することは、60歳定年時の選択肢としては「あり」だと確信するに至っております。
1年間の無職の生活は私のこれまでの人生の振り返りとこの先の人生を考える貴重な時間となり、心身ともにリフレッシュでき、ブラッシュアップされ、たっぷりと養分を蓄え次の目的地まで飛び立つ心の準備ができました。

仮に元居た会社に再雇用していただき今も勤めていたら、たぶん、私は終わってゆく自分しか見えなかったかと思います。
契約社員となり収入ががた減りし、仕事へのやる気も萎え、今頃は65歳まで指折り数え、リタイア後の年金生活の絵を描いて過ごしていたかもしれません。

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人生100年時代、なんてFPの商売ネタでしかない(と思う)。
「健康寿命」は2016年時点で女性は74.79歳、男性は72.14歳(厚生労働省)。
60歳の私にとって「健康」で「自立」して生きられるのはあと12年しか残されていない可能性もある(とリスク管理をする)。

私の父は59歳で他界しました。
私はあと何年生きるのでしょう。
明日新型コロナウイルスにかかって3週間後息を引き取ることもあり得ます。

残り少ない元気な今は私にとってとてもとても貴重な時であって、それをずるずると流されるように過ごすのではなく、こうして一度スパッと流れを切り1年無職で過ごした結果、この先の人生へ前を向いて踏み出すこととなり得たことは、私の人生にとって掛け替えのない宝石のようなきらめいた日々を過ごしていた1年であった、とそう思うのです。

それがゆえ、定年で再雇用辞退し長年のしがらみを断って新しい道を模索することは、60歳定年時の選択肢としては「あり」だと確信するに至っております。

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なお、こうした日々を送れたのは、幸いにも無職1年のうち11ヵ月近く何らかに「有給」であったことに助けられてのことであります。

50日近いながい有休を得られたこと。これは退職した会社がしっかりとした雇用制度を保っているからこそできたことです。ありがたいことです。

そして失業保険。法定であった120日に加えて、職業訓練期間3ヵ月延長され、さらに職業訓練後1ヶ月延長。約9カ月失業手当をいただきました。本当に我が国の社会保険制度はありがたいものです。

さらに確定申告による税金の還付。
もちろんこれは余分に源泉徴収されたものが還ってきただけですが、それにしても19万近く遅滞なく振り込まれました。当たり前のことなんでしょうけど、サラリーマンだった私にとっては「ホントに?」と素直にありがたかったです。

出費ももちろん大ございました。
住民税、任意継続した健康保険料、妻の国民年金保険料、ざっくり140万円ほど。失業保険と行って来いって感じでした。生活費は貯えを切り崩して賄いました。

それでも、得難い時間を得た、宝石のごとく掛け替えのない貴重な時間を得た、ことに感謝の念しか浮かびません。

誰に?
世の中に、です。

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足元はコロナで渦巻いています。
私が最終的にたどり着く先はどこだかいまだ見えません。
けれど私は大空へ飛び立ち心の指し示す先に進む。

まるで渡り鳥のように。
行ってきます。

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からすなぜなくの、からすのかって、でしょ・・


志村けんさん。ご冥福をお祈りします。

世界よ、こころひとつになるときは今。

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