TwilightSmile

 ~ 定年 another story ~

プロローグ

もう一つの物語の始まり

これで青春も終わりかなとつぶやいてあなたの肩をながめながらやせたなと思ったら泣けてきた BOROの「大阪で生まれた女」の一節です。私は“青春”を“人生”に置き換えて口遊みました。 もうこれで俺の人生も終わりかなと呟いて・・ 沈む夕陽を見ながら切なく悲…

人生のエピローグ

今からほぼ一年前、2017年の暮れ。私は58才となっていました。(再来年の5月に定年かぁ・・)と、夕陽を見ながら心の中で呟いて、私は自分の人生を振り返り、そしてこの先に思いを巡らせました。この後の人生は余生となるのか。定年を迎え、契約社員として会…

私の50代

時は流れ私は50を数えました。私は多くのことを学びました。学ぶ、というよりは、学ばなければ職責を果たせない立場にあったこと、それが私を学ばせたのだと言えます。 私の転職した会社は不動産の有効活用を提案する建築会社でした。そして私はマネージャー…

一道万芸に通ず

私の転職は成功したようです。入社して3年が過ぎる頃、私はマネージャーに昇格し、営業所の所長になりました。異業種からの転職者としては異例でした。私にその昇格を伝えた上司は「サプライズ」だと言っていました。 何故そうなり得たか、私はおぼろげに分…

40歳転職 ③

会社にとって40過ぎで入社した私には即戦力が求められました。プロ野球の外人選手みたいな立ち位置です。モノにならなければ捨てられるだけです。 仕事は毎日飛び込み営業です。飛び込み営業というと厳しいと感じられる方もいるかもしれません。確かに厳しい…

40歳転職 ②

40歳で転職。正確には西暦2000年、平成12年の夏、41歳での転職でした。 平成30年の今はどうかは分かりませんが、当時は30代よりも40代は求人がぐっと少なく、転職を決意したものの特に秀でた資格も持っていない私の求職活動は困難を極めました。「営業」には…

40歳転職 ①

マイホームの購入資金は今では考えられないローンでした。当時の住宅金融公庫(現在の住宅金融支援機構)のステップというローンで、当初5年、10年間は返済金額を抑え、その分を5年、10年後に上乗せして支払うというものでした。サラリーマンの給料は上がっ…

マイホーム購入

私は子供が小学校入学するときにマイホームを買おうと決めていました。ですので来年長男が小学校に入学する前年、当時住んでいた会社の社宅から歩いて数分の場所に建築中のマンションを即決で購入しました。 不動産については全くのど素人でした。用途地域も…

私の30代 ③

やがてバブルがはじけ、景気が急速にしぼんでゆく中、輸入業界は為替の影響で差損が生じるようになりました。簡単に言うと100円で仕入れて120円で売っていた商品があったとして、為替の変動で同じものが120円で仕入れることとなった場合、売価を簡単に上げら…

私の30代 ②

30代前半。当時は平成バブルでした。高級婦人服(プレタポルテ)がよく売れました。ヨーロッパからの直輸入商品が百貨店売り場を席巻していました。私の会社もそこに進出することになり、私の営業先は百貨店が中心になってゆきました。しばらくして私は上…

私の30代 ①

結婚した私に転機が訪れました。勤めていた繊維会社が新規子会社を立ち上げ、私はそこの営業担当者として異動になったのです。その子会社は婦人服の卸及び小売を業務内容としていました。 一から始める事業でした。一から始める営業でした。会社は大手アパレ…

私の結婚

30歳の時、私は結婚しました。妻は22歳。社内結婚です。 外房の小さな町で生まれ育った妻は高校卒業後、当時私の勤めていた繊維会社の経理部に就職してきたのでした。出会った最初は高校生の女子学生と会社勤めのお兄さんのような、年の隔たりがありました。…

私について ③

就職した繊維会社にて私は、中小企業が故に、「営業」について多くのことを学ばせていただきました。名刺の出し方受け取り方、挨拶の仕方、応接室での座る位置、のような初歩の作法から、ビジネスシーンでのやり取り、取り決め、人間付き合い、酒の飲み方。 …

私について ②

思いつくまま、私の過去について。 小学校時代の夢は落語家。中学時代は役者。高校時代は小説家。大学時代は冒険家、が夢でした。 中学の頃より25、6くらいまでバンドをやっていました。リードギター。ビートルズのコピーから始めて、キャロル。高校時代…

私について ①

少し私について簡単に記しておきましょう。いずれ私については、おいおいできるだけ正確に書き記す(つもり)ですが、今は少しづつ書き溜めてゆこうと思っていますため簡単に記しておきます。 生まれは東京の下町、現在千葉県の某市に住んでいます。妻と二人…