TwilightSmile

 ~ 定年 another story ~

初給料をいただいた。

4月から再就職したもののコロナの影響で1日おきの在宅勤務となっている私。
ここまで出勤した日はわずかに12日。
なのに24日付で4月分のお給料をいただいた。

うれしかった。

「〇〇さん」と声をかけられてぺらっとした給与明細をいただいた(振込なので)。まさか今月からお給料をいただけるとは思ってもいなかった(本来は貰えて当然なのだけれど)ので、大学出てはじめてお給料をいただいた日を彷彿するような、新鮮な喜びが心を躍らせた。
給料日とはうれしいものであると実に思った。
当たり前のようなことが幸せだったのだと気づいた、そんな感じ。

・・

この時期にこの収入、我が家にとってまことにありがたいことである。
現役時代に比せば半分にも満たない額だが今は妻の収入が0という非常時。
多い少ないより現金収入であることがありがたい。

なにより社会保険の負担が源泉徴収してもらえるのがありがたい。
妻は年金が3号被保険者となり、健康保険は配偶者として加入。
これらは定年後無職であった再就職前には個人で負担していたものなので、給与から天引きされさらにその半分は企業が負担してくれるため大きなランニングコストの削減になり、収入の多寡よりも生活の逼迫を防ぎ糧となる。

ほんとにありがたいことです。

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コロナが収束したら。

私には外出をする機会が二日に一度ある。
4月から就職し、コロナの影響で隔日勤務となっているからである。
まっすぐ職場に行き、まっすぐ家に帰ってくるだけだけど。
仕事をすることによって私の生活にはメリハリができ、気分転換がはかれている。

一方、妻はパート先が教育関連施設のため3月初めから仕事を休んでいる。
緊急事態宣言が出て以来、妻はずっと家に籠もっている。
コロナに感染しないように、コロナを人に移さないように。
万が一、この休んでいる期間に感染してしまったら・・緊急事態宣言が明けてパート先が再開したときに復帰できなくなる、と、妻は過敏なまでに自分を厳しく制限しているようで時に痛々しく感じる。

・・

妻は私が帰るまで、たいがい薄暗い部屋でポツンといる。
私が帰ると灯りをつける。
暗くなったら灯りをつけたらいいよというと、もったいないという。
パートが無くて収入がない。
自分ひとりでいるときは電気代を節約するという。

ね、手洗って、うがいして。

うん・・、わかったよ。

・・

TV好きの妻だけど、TVもあまり見ていない様子。
ね、TVでもみて気晴らししたら?
と勧めると、見てもコロナばっかりで気が滅入るという。

江ノ島にサーファーがいっぱいいるんだって。
みんなで頑張ろうっていってるのにどうしてだろうね。
そうだね・・、きっと悲しい人たちなんだろね。

でも頑張っている人たちの方がずっとずっと多いよ。

江の島だってお店の人たちは自粛して頑張ってるよ。

そうだ
・・コロナが収束したら江ノ島行こうか。
江ノ電に乗って、江の島行って、おいしいもの、食べよ。

江ノ島のおいしいものって何?
うーん、しらす丼とか、いっぱいあるよ!

今は自粛でやってないんじゃない?
だからさ、コロナが収束したら、だよ♪

・・

コロナが収束したらさ。
銀座いこうね。
銀座のデパート、自粛して頑張ってるからさ。

和光に入って、三越に入って、松屋に行って。
何買うの?
うーん、いいんだよ、なんでも。銀ブラするんだ。

今でも銀ブラなんて言葉、あるの?(笑)
言わないかなぁ。(笑)

・・

コロナが収束したら。
コロナが収束したら。
コロナが収束したら。

私は妻にそう話しかける。


がんばろうね、〇〇さん。

 

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来年の今頃は。

昨年の今頃と今年とでは天国と地獄ほどの差があると書いたけれど。(こちら

来年の今頃は・・

 

来年の今頃は。
オリンピックが近づいてどこもかしこもお祭りムード、繁華街は大盛況、観光地も大賑わい、超大型GWウイークは国内旅行も海外旅行も過去最高、世界中から日本を訪れる人も過去最高、世界中の人がみんなみんな活気にあふれて、みーんな笑顔で、今が嘘のように過ごせていますように。


きっとそうなる。

そう信じて、だから今、がんばる。

・・

と妻に語り掛ける。
「そうね、」と妻。

新型コロナが収束したら○○しようね。
あれもしよう、これもしよう、あそこにでかけよう、あそこで食事しよう。
映画見に行こう、野球見に行こう、旅行もいこう、温泉街もいいな。

きっとね。

だから、いま、がんばろう。

・・

 

 

上を向いて、歩こう、なみだがこぼれないように

 

 


医療関係者のみなさま。ありがとうございます。

 

 

 

 


【春】上を向いて歩こう〜SING FOR HOPE プロジェクト [LOOK UP TO THE SKY (Sukiyaki)]

 

 

 

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昨年の今頃と今年とでは天国と地獄ほどの差がある。

今からちょうど1年前の今日4/17、初めてジムに行きました(こちら)。
その日は長い有休期間に入って一週間目、記述を読むとなんともおおらかな様子です。
まさか1年後新型コロナが流行しジムは休業を余儀なくされるなんて思いもよらぬことでした。

・・

定年退職が去年でなく今年であったら・・。
私の物語はまったく別のストーリーが描かれていたはずです。

自粛で私の送別会は開かれなかったでしょう。
ジムへの申し込みもできなかったでしょう。
イタリア旅行にも行けなかった。

そもそも定年再雇用辞退する選択はしなかったかもしれません。
しなっかった、というよりできなかったと思います。
職を失うリスクを考え会社にしがみついていたと思います。

緊急事態宣言の都市を2時間かけて通勤していた私。
今頃どうしていたことやら。

・・

回想から覚めて我に帰ると、一年たった今、私は新しい就職先で嘱託社員として働いている。
(働いているといっても緊急事態宣言を受けて出勤と在宅勤務を交互に繰り返しているので、今週は二日しか出勤していない。まだほとんど仕事らしい仕事もしていない(できない)のに、これでお給料をいただくのは申し訳ない気もしている。)

ただ家計的には救われた。
あのまま就職できずにこの緊急事態に突入していたと考えるとゾッとする。
以前書きました(こちら)が、教育関連施設でパートの仕事をしている妻は3月からずっと休みとなっている。そのため月10万ほどの妻のパート収入が3月4月とゼロになって一気に家計を逼迫している。もちろんパートなので保証もない。
この状況で今もなお私が無職無収入のままでいたら・・。
こうして定年後のもう一つの物語だのなんだのとのんきにブログなど書いていられなかったであろう。

なので政府決定の一律10万はありがたい。
1月失業保険が切れ2月3月と無職無収入であった私には心底ありがたい。
少なくとも3月4月の妻の収入減を補填できる。

与党も野党もつべこべ言わずすぐにお願いできたらありがたい。
一日でもはやく振り込んでもらえるとありがたい。
願わくば固定資産税の納期限の4月末までにいただけるとありがたい。

・・

考えてみれば(考えなくてもわかるが汗)60歳から65歳まで、つまり定年から年金受給までの期間って不安定な境遇だよなぁ。

再雇用辞退して就職活動すると限られた職種しかないし。
再雇用されるにしてもいったん定年退職してからの契約だし。
再雇用されようが新規先に再就職しようが、賃金は現役時代の半分以下だし。

(ぼやいていてもしかたないけど。)

・・

昨年の今頃と今年とでは天国と地獄ほどの差がある。

昨年は平成最後の月で世はまさにお祝いムード。
令和元年GWは大型10連休で成田は大混雑。

今年はコロナで全国で緊急事態。
GWは自粛で県外にも行ってはならぬ。

・・

3月から仕事が休みとなって、妻。
仕事を休んでいる今、もし感染してしまったら、と恐れてまったく外出をしない。
かれこれ一カ月半籠城生活を続けている妻はかなり疲弊している様子。

がんばろう。

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辿り着いた町で(第2章の始まり)

再就職後の動向メモ。

4/1 初出社。緊張の一日。お客さんみたいな1日。
4/2 見知らぬ人に囲まれ、存在感のない存在。
4/3 なにもかも一から学ぶという事態に今更気づく。気持ちが空回り。
4/4 休み。自宅で自粛。
4/5 休み。自宅で自粛。
4/6~4/10 自分が責任のない立場にいることを思い知らされる。
4/11 休み。自宅で自粛。
4/12 休み。自宅で自粛。

明日より1日おきに在宅勤務。 

・・

高度の個人情報に関わるため仕事の内容は記せませんが、新型コロナウイルス流行により対面での相談は控えていただくようアナウンスされているので、仕事開始ののっけから正直暇を持て余しております。
そこへ在宅勤務が決まりました。仕事の内容も段取りもまだ一向に見えてこない現状で、在宅で勤務しようにもいったい何をしたものやら。どうしていたら良いかと上席に問うと、社内サイトへ勤務開始時間にログインし勤務時間中は接続していてください、日中はメールを定期的にチェックしてください、電話がつながるようにしていてください、指示がなければ自己啓発の勉強でもしていてくださいとのこと。
うーん。。早く職場の環境に慣れて早く仕事を覚えて早く職務に貢献したいとの気持ちが先走る。まだなにひとつ始まっていないのに・・。再出発早々、なんとも言えぬ無念な状況となってしまっています。

・・

とまれ。
新型コロナの暴風のさなか、私はぽつんと舟を漕ぎだしました。

本日より第2章(辿り着いた町(別世界))をはじめます。

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スーパームーン

今夜はスーパームーン。
8時ごろ我が家の窓から見えた月。

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月に願いを。

世界よ、こころひとつになるときは今。

・・

人類は現代にいたるまで幾多の困難を乗り越えてきました。
悠久の歴史において今の自粛期間などほんのちょっとの我慢です。
皆でこころひとつにこの危機を乗り切りたいものです。

TVでは緊急事態宣言が遅いの早いの喧しいが国民ひとり一人がなすべきことは1か月前から求められてます。

 みなさん

個々人の自粛は、保健行政から強制されたから「自粛する」のではなく、一人一人が責任を持ち自ら発する行動を求められています。
たしかに辛いでしょう。
けれど今は痛みを皆で受け止め、各個人に委ねられている責任を果たしましょう。

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再雇用辞退し定年退職して10ヵ月。流浪の日々の終わり。

再雇用辞退し60歳で定年退職して10ヵ月。
昨年4/10より5/末までの有給休暇を含めると約1年。
今日で無職、流浪の日々が終わる。

明日4/1より就職いたします。

・・

コメント欄で触れましたが、現時点での私の心境として、定年で再雇用辞退し長年のしがらみを断って新しい道を模索することは、60歳定年時の選択肢としては「あり」だと確信するに至っております。
1年間の無職の生活は私のこれまでの人生の振り返りとこの先の人生を考える貴重な時間となり、心身ともにリフレッシュでき、ブラッシュアップされ、たっぷりと養分を蓄え次の目的地まで飛び立つ心の準備ができました。

仮に元居た会社に再雇用していただき今も勤めていたら、たぶん、私は終わってゆく自分しか見えなかったかと思います。
契約社員となり収入ががた減りし、仕事へのやる気も萎え、今頃は65歳まで指折り数え、リタイア後の年金生活の絵を描いて過ごしていたかもしれません。

・・

人生100年時代、なんてFPの商売ネタでしかない(と思う)。
「健康寿命」は2016年時点で女性は74.79歳、男性は72.14歳(厚生労働省)。
60歳の私にとって「健康」で「自立」して生きられるのはあと12年しか残されていない可能性もある(とリスク管理をする)。

私の父は59歳で他界しました。
私はあと何年生きるのでしょう。
明日新型コロナウイルスにかかって3週間後息を引き取ることもあり得ます。

残り少ない元気な今は私にとってとてもとても貴重な時であって、それをずるずると流されるように過ごすのではなく、こうして一度スパッと流れを切り1年無職で過ごした結果、この先の人生へ前を向いて踏み出すこととなり得たことは、私の人生にとって掛け替えのない宝石のようなきらめいた日々を過ごしていた1年であった、とそう思うのです。

それがゆえ、定年で再雇用辞退し長年のしがらみを断って新しい道を模索することは、60歳定年時の選択肢としては「あり」だと確信するに至っております。

・・

なお、こうした日々を送れたのは、幸いにも無職1年のうち11ヵ月近く何らかに「有給」であったことに助けられてのことであります。

50日近いながい有休を得られたこと。これは退職した会社がしっかりとした雇用制度を保っているからこそできたことです。ありがたいことです。

そして失業保険。法定であった120日に加えて、職業訓練期間3ヵ月延長され、さらに職業訓練後1ヶ月延長。約9カ月失業手当をいただきました。本当に我が国の社会保険制度はありがたいものです。

さらに確定申告による税金の還付。
もちろんこれは余分に源泉徴収されたものが還ってきただけですが、それにしても19万近く遅滞なく振り込まれました。当たり前のことなんでしょうけど、サラリーマンだった私にとっては「ホントに?」と素直にありがたかったです。

出費ももちろん大ございました。
住民税、任意継続した健康保険料、妻の国民年金保険料、ざっくり140万円ほど。失業保険と行って来いって感じでした。生活費は貯えを切り崩して賄いました。

それでも、得難い時間を得た、宝石のごとく掛け替えのない貴重な時間を得た、ことに感謝の念しか浮かびません。

誰に?
世の中に、です。

・・

足元はコロナで渦巻いています。
私が最終的にたどり着く先はどこだかいまだ見えません。
けれど私は大空へ飛び立ち心の指し示す先に進む。

まるで渡り鳥のように。
行ってきます。

・・

からすなぜなくの、からすのかって、でしょ・・


志村けんさん。ご冥福をお祈りします。

世界よ、こころひとつになるときは今。

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