離島の旅シリーズ④。
この旅シリーズは思いつきで始めただけで、特に旅する理由はありません汗。
基本的に一人旅を考えております。
で、今回の記事は与那国島。日本最西端の島です。
国境の島でもあります。
沖縄本島から南西へ約509km、石垣島から約127km、東京から約1,900km。
周囲27.49km、面積28.95k㎡。
隣接する台湾とは、約111km。
年に数回、台湾の山並みが見えることもあるそうです。
石垣島から空路で約45分。
レンタカーでくるっと一周して再び飛行機に乗って日帰りする計画です。
( そもそもは今日千葉に帰る予定でした。ですが、4月から再就職したら、再び訪れるとしてもかなり先のことになりますし、もう一生八重山諸島を訪れることはないかもしれません。そう思うと帰るのが惜しくて惜しくて、あと二日延長することにしたのです。幸いにも、帰りの飛行機の予約の取り直しも容易くでき、またホテルもすぐに取れました。コロナの影響も大いにあったのだろうと思います。それを考えると「幸いにも」と書くのは不謹慎かもしれませんが・・。)
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(以下、写真付き記事)
2020年3月7日。6:10起床。
本日はホテルをチェックアウトするので荷物をすべてまとめてから朝食。
昨日と同じバイキング。今日はパン中心にしました。
8:00にチェックアウト。
離島ターミナルに行きコインロッカーに荷物を預け、そこから空港バスに乗ります。
8:20離島ターミナル発。
8:50石垣島空港着。
出発予定時刻は10:10です。
待ち時間の間に与那国のレンタカー屋さんに電話し予約しました。
1日4000円とのこと。
当日のレンタカーを当日予約で借りるとは我ながら旅慣れたものです。
10:00搭乗。ちっちゃいプロペラの飛行機です。
機内の様子。結構満席でした。
ちなみに運賃は往復で16100円でした。
10:10定刻に離陸。
およそ35分のフライト。あっという間につきました。
10:45与那国空港。
空港入り口にある島の案内↑。
ほかには何もなく素朴な空港でした。
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レンタカー屋さんに歩いて向かいます。
SSKレンタカーっていうレンタカー屋さん。空港を出てすぐのところにありました。
10分ほどで手続きをしていざ出発11:00。
一周約25キロなので、時計回りにゆっくり回ることにします。
11:10まず立ち寄ったところは、ナンダ浜。
穏やかなビーチでした。が、これまでの旅でビーチは何度となく見てきたので特段何か感ずることもなく写真もとらず眺めただけ。(最初にここに来たら感動したのだろうけど、慣れってこわい。)
11:30 ちょっと戻ってティンダハナタ。標高約100m、巨大な岩の絶壁です。
小さな駐車スペースに車をとめて湿った坂を登ります。(雨でも降ったのかしらん)
ひと気もなくなんだかタダならぬ雰囲気があります。岩の裂け目が洞窟のよう。
もっと登れるのかも。だけどつるつるしていて危なそう。
行って帰って20分ほどティンダハナタを見物しました。
(眼下の眺めも良かったです、写真ないけど汗)
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11:55発、車を走らせ12:10東崎展望台に到着。
東崎(あがりざき)と読みます。
海面から立ち上がった断崖絶壁の岬です。
あれ?お馬さんが放牧されている!
そこら中に・・!
うんこだらけ、でした。(^^;
踏まないよう注意!
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12:50軍艦岩(サンニヌ台)。
13:00立神岩。
そろそろ腹がすきました。先を急ぎましょう。(てか、食堂なんてあるのか?)
ともかく集落があるところまでわき目も降らず移動します。
13:15比川の街中で食堂発見!良かった!
楓食堂さん。
八重山そば、1000円。ゴマのおにぎりとコーヒー付き。
(夜は居酒屋さんやってるのかな、カラオケセットなんかもあった。)
豚肉が口の中で溶けるように柔らかくてとても美味しかったです!
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30分ほどで食事して、元気もりもり。13:45出発。
5分のしないうちに着いたのがこちら。
「Dr.コトー診療所」のロケ地です。(ドラマ見たことないけど・・一応)
見学料300円。誰もいないので皿の上に置いておく。
診療室、待合室、入院室などもそのまま残されております。
入り口に記念の寄せ書きノートがありました。
「コロナが一日も早く収束しますように」と記しました。
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14:20。さあ、日本最西端を目指しましょう!
海沿いの道を走ります。
普通にお馬さんがいたりします。(^^;
陸上自衛隊の与那国駐屯地。
日本の離島防衛態勢の強化を目的として2016年に開庁したもの。
間近に迫る中国の脅威を感じます。
基地に向かってお国を守ってくださっている自衛隊の皆様に感謝の意を表します。
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14:50日本最西端の駐車場に着きました。車をとめて西端を目指します。
登り坂を登った先に碑がありました。
日本国最西端の地に到達!!
これで私、最北端宗谷岬、最東端納沙布岬、最南端波照間島、そしてここ与那国島の最西端を踏破したことになります(現在到達できる端)。
宗谷岬と納沙布岬は20歳の時自転車旅行で行ったので、およそ40年かかっての踏破ということになり、感慨深いものがあります。
※ちなみに世界測地上の日本国の東西南北端点は次の通り。
区分 | 場所 | 世界測地系 | |
経度 | 緯度 | ||
最東端 | 東京都 南鳥島 | 153°59′12″ | 24°16′59″ |
最西端 | 沖縄県 与那国島 | 122°55′57″ | 24°27′05″ |
最南端 | 東京都 沖ノ鳥島 | 136°04′11″ | 20°25′31″ |
最北端 | 北海道 択捉島 | 148°45′08″ | 45°33′26″ |
(国土地理院HP(こちら)より転載)
与那国島より主要都市までの距離。
西の果ての海。
しばし感慨に耽りました。
15:20車に戻る。
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さて、ぐるっと西を回って与那国空港へ戻りましょう。
15:30クブラバリ。
久部落バリは昔妊婦さんが、人減らしのため飛び降りさせられた場所だそう。幅が3~5mある岩の裂け目。うまく飛び越えても流産はまぬがれなかったという。
なんとも悲しい伝説です。
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クブラバリの先を進むと何やらローマ神殿の遺構のような建造物が・・。
たまたま通りがかった地元の方にお聞きすると製塩所跡だそうです。
10年以上前に火災で全焼し、そのまま風化しているとのこと。
なんとも言えない寂寥感が漂っています。
鉄筋が腐食しコンクリートが崩れちょっと危ないですが、誰も管理していないように見えました。
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その後ダンヌ浜に寄り、祖納港を回って、墓地群を通り、17:45レンタカーを返却。
17:50空港チェックイン。
18:30搭乗。
夕陽がきれいです。
18:40離陸。
機上から窓の外の海を見ながら考えた。
この海をかつて舟で行き来してきた人がいるってすごいね
大海原で怖かったろうにね
陸路なら分かる
しかしこの果てしない海を航海するのには相当の勇気がいるよね
そうした過去を偲ぶと今の機上の俺はちっぽけな者よなぁ
どんなときにも人は生きてきたし今も生きている
そして死んできたし死ぬのだ
俺の60年などちっぽけなものだ
整理するものなど何もない
今を生きて死んでゆくのみ
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19:10石垣空港に定刻着。
なのに19:10発の港行きの直行バスに飛び乗れた!(待っててくれた?)
19:40石垣港着。
コインロッカーより朝預けた荷物を取り出しホテルへ。
てかもうくたくたなんでタクシーで。(470円近くてすみません。)
20:00頃ホテルチェックイン。
今夜から2泊ルートインです。
夕食はまた今夜もなかゆくいさんへ。
いろいろ頂きました。
明日はどこに行こうかと思案。
お店の方にアドバイスを乞うたらアラグスクという島を教えてくれた。
定期航路がない秘島だそうである。
さてさて。