TwilightSmile

 ~ 定年 another story ~

間質性肺炎(54)家族面談で妻が医師に告げられたこと「いざという時のために」

今日は転職して健康保険証が間に合わなかったこと(こちら)から予約を取り直した定期検診の日でした。そう、前回家族と来てくださいと言われた(こちら)その家族同席の面談日となります。

いつもどおり採血とレントゲンを撮っていつもどおり診察を待っていると、時間どおりに妻がパートを終えて病院に着き待合室で合流しました。看護師さんにその旨伝えるとほどなく診察室に呼ばれました。

医師との面談はいつもどおりの当たり障りのない会話ののち、特発性間質性肺炎についての説明があり、直す術はなく薬によって病状の進行を緩やかにしていることを淡々と話されました。今は調子が良くても急性増悪といって急に悪化することがあり、その際には入院してステロイド治療をするが特効薬はなく二人に一人はそのまま亡くなってしまうこともある、助かったとしてもその後5年以内に亡くなる、などとちょっと怖い話をさらっとお話になりました。

次回の予約を取り妻と二人席を立ってありがとうございました、と診察室を出ようとしたときに、看護師から「奥さんのみもう少しお話があります」と告げられ、妻のみ医師と少しばかりの時間面談しました。私は外の椅子に腰かけて???と訳も分からず待っていました。ほどなく妻が診察室から出てきました。

どんな話だった?と聞く私に妻はこう告げられたと話しました。
「急性憎悪はいきなりおこることもあるので、その時のために家族(子供たち)とも前もって相談しておいてください。経過観察を続けてかれこれ8年もなり、これは結構まれで、このまま将来的にこのままであることはなく、いつか、その時がくるので。その時が来た時に延命するのかどうするのか、いきなりその決断をせまられると動揺してしまうでしょうから、事前にご家族で心の準備をしておいてください」
という主旨だったようです。

なんかね、そうなんだよね、なんかチョコザップ行ったりして体内年齢37歳とか評価されているから自分は健康体であってまだまだ先があるような気がしてきていたけれども、それは錯覚で、そうなんだよな、私は指定難病を患っていて、この先は不透明なんだよね。うーむ、冷や水をかけられて目が覚めたきぶんです。

・・

その後の妻は普通にしていました。内心はとても心配しているのだろうな。きっと。けれど心配しているような雰囲気を出すと私がとても落ち込むだろうと考えて普通を装っているんだろう、そんな感じが妻から伝わってきて、心の中でありがとうと妻に言った私です。残り少ないかもしれない人生、そんな妻を大切にして生きようと思います。

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