さて来年3月で5年の契約が終わる(こちら)として。その先どうするか一年かけて決めてゆくことになるのだが、今のところ先を考えようとしても何も思い浮かばない。頭には何もない景色が果て無く広がるのみだ。
そして私はその果て先に何があるのか知る気もなさそうだ。まさしく茫洋とした風景の中に茫洋として佇む私なのである。傾いた西日は一歩進むごとに茜色を濃くして落ちてゆく。どこにどう進もうが行きつく前に日暮れてしまうだろう。
目指す先は終焉の地ではなく、逝くて朽ち果てた時が終焉になる。どの方角に向かおうがどこに行こうが関係ない。どこにいても終わるのだ。ならば。
ならばどうする。傾く西日の中の午後4時。日没まであと3時間。
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ということで。第4章「茫洋として佇む先へ」始めます。