65歳になりました。
生まれ出でて一年ごとに齢を重ねてくれば当然65歳になるのだ。65歳の誕生日は人生の単なる通過点にすぎず、明日明後日と続く時間の系譜に沿って死ぬるまで齢は重ねられる。長く生きるか短く生きるかは人の運勢。自ら自分の生を絶たない限りは運にゆだねられて人は死ぬるまで生きる。65歳になったことはここまで65回暦をめくったことの意以外に大きな意味はない。
けれど、我が国においては65歳に意味が与えられている。65歳になると高齢者となる。さらに区分すると前期高齢者になる。正確には「高齢者の医療の確保に関する法律」(昭和57年法律第80号)においての分類上の前期高齢者ということだが。
介護保険の納付方法も変わる。65歳以降の介護保険料の納付方法は年金からの天引きとなる。また雇用保険の失業手当が「高年齢求職者給付金」になる。
一番おおきいことは年金が正式支給されるってことだな。「老齢」の年金がいただける年齢が65歳なのだ。これは年寄りだ何だと言われようがうれしいことだ。
ただ「改正道路交通法」においては65歳はまだ高齢者ではない。道交法では70歳以上を高齢者と定義し高齢者講習の受講や高齢運転者標識表示を課している(努めなければならない)。
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65歳以上の高齢者は日本に約3623万人もいるそうだ(2023年9月現在)。総人口比29.1%が65歳以上らしい。私が生まれた年(1959年)の翌年1960年において65歳以上の高齢者はたった535万人で総人口比はわずか5.7%であったことと比較すると、我々は年寄りばかりが増えた世の中に今生きているのである。なので私が高齢者となったとしても何にも珍しいことではなく、取り立てて記事にするようなことでもないように思えてくる。(引用は下記表↓)
統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-(R5年9月17日)こちら
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まあ。よきかなよきかな。こまかいことはどうでもよいではないか。どうとでもなる。
ささやかなこの人生、全うするのみ、だ。