そもそもの発端はもう10年以上も前の人間ドック結果でした。
「間質性肺炎(肺線維症)の疑い:経過観察」
50歳前後だったその当時(こちら)の私は仕事も多忙で、人間ドッグの結果を見ても、ふ~ん(だから?)って思うくらいでまったく気にも留めていませんでした。自覚症状はまったくなく普通に生活していましたし。
過去の人間ドッグの結果を探したら、2013年のものがありました(それ以前のものは見つからなかった)。これです。↓
2013年といえば54歳。部長となったかならないかの時期ですね。当然にこうした結果を受け取っても仕事に忙殺されて病院に行ってみようなんて思いもしなかったでしょう。
その後も毎年毎年人間ドッグでこの経過観察という結果が出てたけど、日常生活でなにか不具合があるわけでないし、悪くもなっていなそうなので、ずーっとほっておいたものでした。
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ところが数年後のある年、そう2018年1月の人間ドッグ、でD2要精密検査とでた。↓
曰く、呼吸器科を受診せよと。
2018年は59歳になろうとする年で、その年の暮れに当ブログは始まりました(こちら)。ここでの始まりの一節『暮れ往く陽に笑顔を見せて、終わらない歌を歌いたい。』には、今読み返すと実は間質性肺炎という伏線があったのかもしれないと気付かされます。
ともあれ人間ドッグの指示通り私は○○病院の呼吸器内科にゆき精密検査を受けました。その時の診察の結果は、結局「様子をみましょう」、でした。で、医師の勧めで3~4ヵ月ごとに経過観察のための定期健診を受けることになりました。
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それから数年が経過します。
私の人生は当ブログの内容の通り、定年再雇用辞退→1年近く無職→からの再就職、ともう一つの人生を歩みました。記事にはしていませんでしたがその間も、間質性肺炎については経過観察のため極めて定期的に受診を続けていました。
毎回受診のたびにレントゲンを撮ったりCTをやったり血液検査をしたりと検査をしましたが、その都度、医師は毎回毎回変わりなく、経過観察を続けましょうと言い次回の予約を取り診察を終える、ということが続きました。
レントゲン画像やCT画像は素人目に見ても何年経っても変化は見られませんでした。ましてや日常生活においては加齢による体力の衰えを感じることがあっても、間質性肺炎が原因だからこう、というように自覚することは一度たりともありませんでした。(脚注:今(2021/6/24)も自覚症状はありません。)
また毎年受けている人間ドッグも経過観察という結果は変わらず続き、私にとってのこの病気は結局何年たっても悪い方向に進むことはないのだな、変わらないのだな、大丈夫そうだなと思うようになっていました。
そんな折。突然と転機が訪れたのです。(つづく)
(直近の人間ドッグ所見↓2021/01/22)
(この時も経過観察となっていた)
【間質性肺炎】
『間質性肺炎(かんしつせいはいえん、英語: interstitial pneumonia、略称: IP)は肺の間質組織の線維化が起こる疾患の総称である。進行して炎症組織が線維化したものは肺線維症(はいせんいしょう)と呼ばれる。間質性肺炎は様々な原因で起こりうるが、特定の原因が断定できないものを特発性間質性肺炎と呼ぶ。
特発性間質性肺炎は日本の特定疾患で、その予後は臨床診断によって様々である。例えば特発性器質化肺炎(Cryptogenic organizing pneumonia: COP)は一般に予後良好であるが、特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis: IPF)及び急性間質性肺炎(acute interstitial pneumonia: AIP)については難治性である。』(出典: ウィキペディア(Wikipedia)→こちら)
【特発性間質性肺炎】
『概要:肺は肺胞というブドウの房状の小さな袋がたくさん集まってできています。間質性肺炎は、肺胞の壁に炎症や損傷が起こり、壁が厚く硬くなるため(線維化)、酸素を取り込みにくくなる病気です。間質性肺炎の原因は様々ですが、原因不明のものを特発性間質性肺炎(IIPs)と総称します。IIPsは主要な6つの病型、稀な2つの病型および分類不能型に分類されます。
症状:初期には無症状のことが多く、病状がある程度進行してくると動いた時の息切れや痰を伴わないせきを自覚します。
治療:病状がある程度進行したIPFでは、抗線維化薬(ピルフェニドン、ニンテダニブ)により病気の進行を緩やかにできる場合がありますが、効果には個人差があります。その他の病型のIIPsでは、多くの場合ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)や免疫抑制剤が適応となります。病気が進行すると呼吸不全となり酸素吸入が必要になることもあります。』(引用:日本呼吸器学会HP→こちら)
【この病気はどういう経過をたどるのですか】
『発性肺線維症の経過は個々の患者さんにより様々であるといわれています。一般的には慢性経過で肺の線維化が進行する疾患で、平均生存期間は、欧米の報告では診断確定から28 – 52ヶ月、わが国の報告では初診時から61 – 69ヶ月と報告されていますが、患者さんごとにその差は大きく、経過の予測は困難です。また、風邪の様な症状のあと数日内に急激に呼吸困難となる急性増悪が経過を悪化させることがあります。そのほかの非特異性間質性肺炎や器質化肺炎は一般に治療に良く反応しますが、中には軽快と増悪を繰り返し、徐々に悪化していく場合もあります。また、発症当初は特発性間質性肺炎と診断されても、しばらくしてから膠原病などの原因疾患が明らかになり、原因疾患に対する治療法で間質性肺炎が軽快することもあります。』(引用:難病情報センターHP→こちら)
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