TwilightSmile

 ~ 定年 another story ~

5年は生きたい=5年は生きられる、と勘違いせぬように

「(人間は)禽獣草木魚介の族と同じく死ぬるものである」(倉田百三)(こちら
命があるものは全てのものが死ぬる。それは誰もが分かっている。だが誰がいつ死ぬかは誰も分かっちゃいない。命あるものは全ていつ自分が死ぬか分からずに生きているのだ。命あるものはこの世に生命を受け生きていつか死ぬ。その運命はみな等しく同じだ。違いは個々の生きる期間が短いか長いかだけである。

先だって父母の死と私の寿命の相関関係(こちら)を書いた、その中で68歳まで私が生きたとしたら、平均寿命から17年早い父と11年早い母のぴたり中間の14年となり、もっともらしい奇妙な相関関係を見出したのであるけれど、そのことをよく見直してみれば、仮に今年(63歳)で私が死んだとしたら平均寿命より19年も早死にすることも有り得ることであり、そうなったら私は父母よりもぐっと短命な人生であったことになってしまうことも見い出せるのである(あくまで平均寿命から逆算した余命ということだが)。

命あるものはいつ死ぬか分からないのだから早く死んだら早く死んだで結果的にそうなっただけのこと、ではある。だが明らかな事実として私は命あるもののうち確率的には死ぬる確率が高まっている年代に入っているし、また間質性肺炎という爆弾を抱えていることからして、他者よりその時は近い、という可能性が高い。なのであと5年はしっかりと生きたい(こちら)、とそう願う私は危機感をもって生きなければなりません。私は今後5年は生きたいと思うがしかし5年生きることができるかどうかは約束されておらず、その時は明日かもしれぬと気を引き締めて、覚悟や準備をしっかりとしておかねばならない、と自分に強く言い聞かせようとしているのです。でないと、5年は生きたい=5年は生きられる、と勘違いしてしまいそうな私なので。

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そんなことを書きながら、少し調子のいい話だが、もし希望通り5年間生きられたらその先私はどうなるのか、という問題も頭の中に沸々と湧いてくる。5年間生きながらえて、5年間何事もなく勤め上げて、2回目の一丁上がり、ってなってリタイアするのだろうか。私は、もう終わった人間として隠者となり、いつ天命が尽きてもそれでよいと言える私となっているのだろうか。5年後は68歳。その時すでに私は身辺生前整理は終えており、いつ帰らぬ世界へ旅だとうともこの世に未練はないという状態にあるのだろうか。

分からぬ。分からぬけれど、生きたい、と思う気持ちが継続していれば、その先も生きたい、いや、その先にも行ってみたい。朧気だけれど、その先に何か見えるならばそれを見てみたい。答えは5年後。(かなぁ)

言えることは、還暦原点時に書いた(こちら)ように、妻への思いによる。
「(妻が私亡き)後で寂しく思い起こすのならば、できるだけ長く、妻には小さな日常の幸せを感じてもらえるように私は生きていたい。できるだけ長く、元気に生きていたい。」
そして。「私がいない世界でぽつんと年を重ねてゆく妻を思うととても切ない。まるで『振り子』を見ているようで・・。」(こちら

だから。5年後もたぶん。(妻から愛想をつかされぬ限りは(;'∀'))

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近況忘備録。

①北京オリンピック、始まりましたね。新疆ウイグル自治区、香港、台湾、南シナ海、そして尖閣の領海侵犯、と受け入れがたい問題を起こしている国でのオリンピック開催には正直手放しで賛同する気にはなれません。ただ、東京オリンピックの時もそうでしたが、アスリートたちに何の罪もありませんし、北京の市民が悪事をしているわけではありません。開会式で一生懸命歌ったり踊ったりしてもてなしてくださる姿を見て、純粋に感動しましたし、これから始まる競技を純粋に応援したいと思っています。

②石原慎太郎さんがお亡くなりになりました。お悔やみ申し上げます。今思えば尖閣諸島(こちら)をあのまま都が買い上げていたら、もう少し領海侵犯を繰り返す国に強い態度で臨めていたのではと悔やまれてなりません。昭和7年生まれというと私の亡父と2歳しか違わない方だったのですね。小説では青年の樹が好きでした。(本棚探したらあった、今度40年ぶりかで読み直してみよう)
ところで共産党の志位さん、「立場の違いへの言及控える」と大人の対応には敬服いたしました。立場の違いはあっても敬意やご遺族への配慮はさすがと感じた。共産党は絶対に支持できないけれど志位さんは人としてできている方だなと思いました。一方、立憲の方々は相変わらず。自分たちが正しく意見を違う人は間違っていると徹底的に叩く。そのくせ自分たちの間違いは自己批判せず棚上げ。これじゃ国民の支持を得られるわけないよな。

③オミクロンウイルスまん延中。敢えてオミクロンウイルスと書くのは地元の商店街でそう書かれた張り紙や注意書きを見かけたから。言い得て妙、とはこのこと。もうね、コロナとは違うウイルスって印象が大ですよね。コロナと同じような対策、まん延防止なんちゃらとかいらないと思う。罹る人は罹る。インフルエンザと同じ。感染症対策をして自衛あるのみ。

④さていよいよ来週は流氷見に北海道へ行ってきます。どうやら緊急事態なんちゃらはでそうにありませんし。やっと1年越し(こちら)の計画が成就しそうです。(あっと2年前からの計画だった(こちら)(^^♪)

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